帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は、大体50歳以上の成人で突然神経痛様疼痛を体のあらゆる場所に認めるようになり、その2-3日後に痛みの部位に一致して水疱を伴う赤い発疹を帯状に認めるようになるという疾患です。
原因は子供の頃にかかった水痘と同じウイルスである、帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus)によって引き起こされます。
小児期に罹患した水痘が治癒した後このウイルスが非活動状態となり体中の神経細胞周囲の外套細胞に潜伏した状態となります。
成人となり、何らかの原因で免疫が低下するとウイルスが再び活性化して、潜伏している神経の走行に一致して痛みと水疱を伴う発疹を生じ、帯状疱疹をひき起こします。
最近この帯状疱疹の予防のため50歳以上の成人に対して水痘ワクチンが接種され効果を示しています。

アメリカでは4年間にわたる臨床試験により帯状疱疹ワクチンが成人での帯状疱疹および帯状疱疹後神経痛の発症率や重症化を抑制するという結果が得られました。
これにより2006年から60歳以上の成人に対して、帯状疱疹ワクチンが推奨されています。

アメリカで使用されている帯状疱疹ワクチンは小児に用いられる水痘ワクチンと比較して抗原濃度が10倍近くあります。
日本で小児に使用されている水痘ワクチンはアメリカの帯状疱疹ワクチンに匹敵する濃度がありますので、それが成人にも利用可能です。
50歳以上の方で、今後帯状疱疹の発症が危惧されるかたについては、水痘ワクチンによる帯状疱疹の予防をお勧めします。

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