禁煙
禁煙治療について
喫煙が多くの健康被害をもたらすことは、みなさんも知識として持っていることと思います。
喫煙行為が単なる嗜好の問題でなく、ニコチン中毒という身体的な依存症を原因としているため、やめたくてもやめられないという方が多く存在することも事実です。
医療機関での禁煙治療
2006年から医療機関での禁煙治療に保険が適応されるようになりました。
また、禁煙を強力にサポートしてくれる薬剤も、皮膚に貼って使うニコチンパッチに加えて、平成20年6月から内服薬として使えるチャンピックスが加わりました。
外来での禁煙治療の流れ
おおよその外来での禁煙治療の流れを図で示します。
このように順調にいけば全行程12週間(3か月)で終了します。
禁煙補助薬
現在利用できる禁煙補助薬は、皮膚に貼るタイプのニコチンパッチと内服薬のチャンピックスの2種類です。
ニコチンパッチ
ニコチンを皮膚から吸収させる貼り薬です。
1日1枚皮膚に貼り、禁煙によるニコチンの離脱症状を抑えます。
大きさが異なる3種類のパッチのうち、最初は一番大きいものを4週間使用します。次に2番目に大きいものを2週間、そして一番小さいものを2週間の計8週間使用します。
健康保険が適応になります。
チャンピックス
内服薬として使える禁煙補助薬です。
ニコチンを含まない薬で、脳内のニコチン受容体に結合して、喫煙したときと同じ信号を脳内に与えるため、禁煙に伴う離脱症状を軽減してくれるものです。
禁煙を開始する1週間まえから開始して、12週間服用します。